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ブルマンC型

最も広く用いられ、主に鋼材が2枚重ねとなる部分の接合に使用します。
C型では基本タイプ以外にも、小型のCs型、大型の特C型をそれぞれご用意しており 鋼材のサイズや用途に応じてお選び頂くことが可能です。

本体材質:S45C(鍛造品) 表面処理:電気亜鉛メッキ

Cs-28型

  • [クランプ範囲]13-26
    • [A]74
    • [B]76
    • [C]28
    • [D]39
    • [E]28
    • [F]18
    • [厚さ]24
  • [自重]0.6kg
  • [ボルトサイズ]M12×35
  • [ラチェット]19
  • [使用荷重]9.8kN
ブルマンCs-28型の寸法図

Cs-40型

  • [クランプ範囲]15-38
    • [A]77
    • [B]100
    • [C]40
    • [D]42
    • [E]31
    • [F]21
  • [厚さ]24
  • [自重]0.7kg
  • [ボルトサイズ]M12×40
  • [ラチェット]19
  • [使用荷重]9.8kN
ブルマンCs-40型の寸法図

C-50型

  • [クランプ範囲]12-48
    • [A]126
    • [B]144
    • [C]50
    • [D]56
    • [E]37
    • [F]35
  • [厚さ]38
  • [自重]3.1kg
  • [ボルトサイズ]M24×65
  • [ラチェット]41
  • [使用荷重]78.4kN
ブルマンC-50型の寸法図
耐力/開き耐力試験

図2は、最も多用される接合法である、2枚鋼板重なり部をC-50型で接合する場合に、せん断方向の荷重を受けたときの荷重と変位量を測定(図1参照)した結果です。
試験では、荷重10t近くまでほとんど変化は見られず、さらに荷重を増加していく過程において、ボルトの食い込み部の状態は全く変化せず、C型ボディのたわみ変化が徐々に進行し最大荷重(最大耐力)に到着します。その間の過程においては、接手の破壊を起こすことなく耐力を維持しています。
最大時の荷重は3体平均で238.1kN、変位量は42.5㎜です。
この試験の結果より、ブルマンC-50型の耐力として以下の通り定めます。

使用荷重(長期使用荷重) 安全耐力(短期使用荷重) 最大耐力
78.4kN 117.6kN 235.2kN

C型は、使用条件により治具が開く方向への荷重を受ける場合があるため、開き荷重に対する試験も行っています。
図4は、C-50型本体に試験用ボルト(F10T)を取り付け(図3参照)、試験機にセットして引張荷重と変位量を測定した結果ですが、176.4kN付近を境にして急激に開き荷重が大きくなり、弾性限界の荷重付近を示しています。
また、235.2kNを超えて荷重のみ測定し続けたが、297.9kNにて試験用ボルト破断のため、測定を中止しました。 試験後の残留開き量は28.5㎜でしたが、ボディに亀裂や割れなどの損傷は発生していません。
C-60型については「1. ブルマンC型の耐力」で述べた通り強度的にC-50型と同等以上であると判断されるため、開き耐力はC-50型と同様の数値とします。
安全面から、弾性限界を考慮して開き方向の耐力を以下の通り定めます。

使用荷重(長期使用荷重) 安全耐力(短期使用荷重) 最大耐力
78.4kN 156.8kN 294kN
使用疲労実験

試験は図5のようにH形鋼にC-50型を使用してアングル材を接合しその上端に68.6kN、5ヘルツのくり返し荷重を加えて行いました。
図6は試験結果をグラフにしたものです。くり返し数262万3,200回、変位量2.13㎜にて試験機の都合により試験を中止しましたが、締付トルクは試験開始前と全く変わらず、試験中及び試験後共ブルマン接合部に全く異常はみられませんでした。変位量は試験開始後すぐに2.11㎜となりますが、その後ほとんど変化はなく、試験終了時までに0.02㎜の変化しか示していません。
この結果からブルマン式接合は、くり返しの荷重に対しても緩むことなく耐力を発揮し続けることがわかります。

従来工法との疲労試験による比較

ブルマン接合のくり返し荷重に対する試験データを紹介しましたが、ここでは従来の接合方式とブルマン式接合とを、実際に疲労試験を行い比較したデータを紹介します。

図7. 接合法別比較疲労試験要領
図7. 接合法別比較疲労試験要領
図8. 接合法別比較疲労試験回数−変位量グラフ
図8. 接合法別比較疲労試験回数−変位量グラフ
表-1
接合種別 接合方法 最大繰返回数 結果
①溶接接合 脚長8㎜X110 長すみ肉溶接
フランジ重合4隅接合
1119 溶接部破断
②ボルト接合 M22X65 中ボルト4本使用
196N・mで締付
141400 ボルト切断
③ブルマン接合 C-50型 4個使用
300N・mで締付
586932 加重受け部破損のため中止、接合部に異常なし。
締付トルク変化なし

試験は、作業構台などにおける上桁と下桁の接合部のH形鋼同士の重なり部分を従来工法(溶接、ボルト接合)とブルマン工法とで接合(図7参照)し、これにくり返し荷重(88.2kN、1.5~4ヘルツ)を加えて行いました。その結果が表-1ですが、溶接やボルト接合に比べて、ブルマン接合がはるかに良い結果となっています。
図8に回数と変位量の関係をグラフ化したものを示しますが、変位量についてはどの接合法でも大差はありません。ブルマン接合についても回数の増加に伴う変化はわずかな量となっています。
この結果をみてもブルマン工法はくり返し荷重に対しても緩みを起こすことなく耐力を維持することは明らかでありますが、さらに従来の工法と比較しても大きな優位性を持つことがわかります。

C-60型

  • [クランプ範囲]21-60
    • [A]127
    • [B]156
    • [C]62
    • [D]57
    • [E]37
    • [F]35
  • [厚さ]40
  • [自重]3.3kg
  • [ボルトサイズ]M24×65
  • [ラチェット]41
  • [使用荷重]78.4kN
ブルマンC-60型の寸法図
耐力/開き耐力試験

C-60型については口幅が大きくなっていますが、本体各部の肉厚を十分確保することによりC-50型と同等以上の強度が得られるよう設計されており、耐力についてはC-50型と同様の数値とします。参考に、C-50型の図1と同様の試験をC-60型で行った結果を図9に示しますが、最大時の荷重は262.6kNと、C-50型と同等の結果が得られています。
C-60型については「耐力/開き耐力試験」で述べた通り強度的にC-50型と同等以上であると判断されるため、開き耐力はC-50型と同様の数値とします。
安全面から、弾性限界を考慮して開き方向の耐力を以下の通り定めます。

使用荷重(長期使用荷重) 安全耐力(短期使用荷重) 最大耐力
78.4kN 156.8kN 294kN

C-70型

  • [クランプ範囲]30-70
    • [A]192
    • [B]208
    • [C]72
    • [D]100
    • [E]80
    • [F]35
  • [厚さ]40
  • [自重]6.5kg
  • [ボルトサイズ]M24×65
  • [ラチェット]41
  • [使用荷重]78.4kN
ブルマンC-70型の寸法図

C-90型

  • [クランプ範囲]52-88
    • [A]190
    • [B]230
    • [C]90
    • [D]90
    • [E]70
    • [F]35
  • [厚さ]40
  • [自重]7.0kg
  • [ボルトサイズ]M24×65
  • [ラチェット]41
  • [使用荷重]78.4kN
ブルマンC-90型の寸法図

C-110-Ⅰ型

  • [クランプ範囲]85-113
    • [A]228
    • [B]270
    • [C]116
    • [D]100
    • [E]80
    • [F]35
  • [厚さ]40
  • [自重]10.6kg
  • [ボルトサイズ]M24×65
  • [ラチェット]41
  • [使用荷重]78.4kN
ブルマンC-110-Ⅰ型の寸法図

C-110-Ⅱ型

  • [クランプ範囲]85-113
    • [A]185
    • [B]290
    • [C]115
    • [D]100
    • [E]80
  • [厚さ]40
  • [自重]8.2kg
  • [ボルトサイズ]M24×80
  • [ラチェット]41
  • [使用荷重]78.4kN
C-110-Ⅱ型

C-130型

  • [クランプ範囲]110-135
    • [A]185
    • [B]290
    • [C]136
    • [D]100
    • [E]80
  • [厚さ]40
  • [自重]7.9kg
  • [ボルトサイズ]M24×80
  • [ラチェット]41
  • [使用荷重]78.4kN
C-130型の寸法図

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